今 日


彼女はきょう子と言う名前だった
いわゆるヒロインタイプで
誰からも愛され
そんな彼女に嫉妬しながら
心の何処かで憧れていた

その後彼女とも時々会って
そしてお互いの近況を話し合って

ある時は一緒に泣き
ある時は一緒に怒り

沢山の層を重ねた
思い出という層を増やした

時々昔の彼女からの手紙を
取り出して見つめていると
夢に向かって進んで行く姿が目に浮かぶ

今日を生きるあなたのことだから
きっと上手くやっているんだろうね