「アメニモマケズ カゼニモマケズ」
がんばって行けると思っていたよ
がんばって がんばって がんばって
だけど何処へがんばって行けばいいのか
分からなくなってしまったら
「がんばろう」と言う気持ちが
へなへなと萎んでいってしまった
かかしの様に佇んで
同じ風景をじっと見てる
「鳥はいいな どこでも行けるし」って
きっと彼らにも苦労はあるんだろうけどね
「誰か助けて」と声にならない叫びを上げ
だからと言って 捨てられない日常と
中途半端に塗れつつ一日が終わり
「ああ今日も不完全燃焼だった」と
罪悪感に近い気持ちで 日記をしたためている
『私』を理解する事は
私には不可能みたいなので
誰か『私』を語って下さい
出来るだけ甘い言葉で
出来るだけ醜悪な賛辞で
それが嘘だと分かりつつ
『私』は歓喜の声をあげ
馬鹿みたいに踊ってみせますから
そしてそんなやり方でしか
私の『やる気』は持続出来ませんから
蕩ける程 褒めて下さい
浮かれる程 讃えて下さい
『私』はそんな人間です
馬鹿にして そして
かわいそうだと思って 哀れんで下さい
所詮 見世物なんですから
そう此処は ただの見世物小屋
明日も がんばって がんばって がんばって
歓ばれるように
飽きられないように
猿回しは果てなく続くのです
滅するまで
滅するまで
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